お願いだから少女☆歌劇 レヴュースタァライトを観て①
皆さんは、『人生で最も幸せだった瞬間はいつか』という問いに対する答えを、用意することが出来るだろうか。
その答えを明確に持っている人は、更にもう少し考えてみてほしい。
あなたはその瞬間を思い浮かべたとき、それをもう一度体験したい、その瞬間に戻りたいと思うだろうか。それとも、その瞬間の記憶をエネルギーに変えて、今を生きていこうと思うだろうか。
では、今期の覇権アニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の紹介をしていくよ!(緩急のミス)
レヴュースタァライトのポイント
①不穏
第1話の最後にあるもの、それは少女2人による『オーディション』。
……という名の戦闘シーン。
この戦闘は何なのか?勝つとどうなるのか?負けるとどうなるのか?何も知らないまま飛び込んだ主人公・華恋と同じく、視聴者も次第にこの『放課後のオーディション』の全貌を知っていくことになる。
②常道の破壊
レヴュースタァライトをリアルライブ前提のいつものアイドルコンテンツだと思うかもしれない。ある意味では合っているが、アニメを観るとその印象は一変するだろう。
アイドルコンテンツのアニメでは、一般にメインキャラ全員に等しい見せ場が用意され、特定のキャラが株を下げることのないように慎重にストーリーが組まれることが多い。
レヴュースタァライトにはその意識がない。
なにせある登場人物が中盤までとんでもない秘密を抱えている。キャラクターが持つ役割の重み、そのバランスが意図的に崩されているのだ。
これはレヴュースタァライトの原作が声優たちの演じる舞台であるという珍しい形態を取っていることにも関係しているのかもしれない。丁度舞台も、章ごとにクローズアップされる人物が変わっていくように。
③曲もいいぞ
ED曲の「Fly me to the star」はその回の内容によって毎回歌唱者が変わる。曲調も歌詞も近年のアニメにはちょっとない。まずこれを聴くことを目的に2話まで見てほしい。
ではさらっと登場人物を。観ればすぐ覚えるので今日は覚えて帰らなくていいです。
途轍もなく当たり障りのない人物紹介(だってこれ以上何言ってもネタバレになるし)
紹介文の最初の台詞は、9人が自己紹介を行う曲「よろしく九九組」の歌詞から引用。
愛城 華恋(あいじょう かれん)
「愛城華恋です! スタァライトしちゃいます!」
作品のブシロード感は全体的に薄いレヴュースタァライトだが、この子は完全にブシロード系主人公。寧ろこの子だけブシロード。
能力は突出していないが元気で果敢で諦めず、周りを動かす力が強い。完全にブシロード。
朝寝坊がひどい。何と上記自己紹介ソングにも遅刻した描写があり歌唱が一番最後。
第1話時点ではほとんど何の事情も知らないのである意味一番視聴者に近い。
神楽ひかり(かぐら ひかり)
「神楽ひかり。よろしくどうぞ」
もう1人の主人公格。多分ブシロードじゃない。
ロンドンの名門からの転校生で、歌に踊りに何でもできるクールな優等生。
幼い頃に華恋と一緒に舞台(レヴュー)『スタァライト』を観劇して魅了され、ある約束を華恋と交わした。
才能の塊。部屋を散らかす才能もすごい。
「えと、あ、私、露崎まひる 華恋ちゃんまだ来ていません」
華恋のルームメイト。
華恋ちゃん大好き。それはもう怖いくらいに大好き。華恋ちゃん絡みじゃなければ控えめな子。でも華恋ちゃんで頭がいっぱい。仕方ないね華恋ちゃんブシロードだし。
第1話でいきなり大好きな華恋ちゃんの親友であるひかりが転校してくるので結構不憫。さぁどうする。
星見純那(ほしみ じゅんな)
「皆さん点呼の準備はいかが? 星見純那 学級委員長」
自分にも周囲にも厳しい、真面目な学級委員長。第100期の『スタァライト』学園祭公演を成功させるため日夜努力を怠らない。ななとの絡みでいいダシが出るようになる(ネタバレ)
クラスはアーチャー。
大場なな(だいば なな)
「みんなが大好き 大場ななna♪」
通称ばなな。髪型もばなな。
純那とはルームメイト。
料理が得意で面倒見のいいみんなのお姉さん。(歌詞の「みんなが大好き」は「みんなが私のことを好き」ではなく「私はみんなのことが好き」の意)
みんなが大好き。本当に大好き。
石動双葉(いするぎ ふたば)
「殺陣がトクイ。石動双葉」
ちょっとぶっきらぼうで口が悪いが根は優しい。竹刀が似合う。香子の幼馴染もとい旦那はん。1話での出番そんなにないコンビの片割れ。後でとってもいい回があるよ。
バイクに乗るけどクラスはライダーじゃない。
花柳香子(はなやぎ かおるこ)
「うちが花柳香子 花も鳥も恥じらい道を開ける」
はんなりしてない自信たっぷりの京女。実力は伴っている。
日本舞踊の家元の子っぽい苗字。実は日本舞踊の家元の子です。1話での出番そんなにないコンビのもう一方。クローズアップ回まで待っとっておくれやす。朝寝坊がひどい。何で朝寝坊がひどい子2人もいるんだこの作品。
天堂真矢(てんどう まや)
「ポジションゼロが私の定位置 お呼びですか?天堂真矢です」
クラスで一番トップスタァに近い実力者。その証拠に宝塚出身女優みたいな名前をしている。
クロディーヌにものすごい対抗心を燃やされているけど彼女はクロディーヌのことをどう思っているのか? 10話まで観ようね!
西條クロディーヌ(さいじょう くろでぃーぬ)
「見てなさい! 今にその座を奪ってあげる 西條クロディーヌ。 Allez,on y va!」
天堂真矢に絶対勝ちたいウーマン。上の歌詞は勿論真矢に向けてのもの。でもあくまで真矢との関係は良好。
台詞にフランス語が混じる。分からない、俺たちは雰囲気でフランス語を聞いている。
数々の張り合いは真矢には相手にされていない、のか?10話まで観ようね!
レヴュースタァライトかどんな作品か少しは伝わっていれば幸いだが、ネタバレを避けて伝えることはやはり僕には難しかった。
つまり見てもらう方が早いのだ。
……あっ!こんなところに期間限定放映済みエピソード全話無料配信キャンペーンが!(途中甘噛みした)
では行ってらっしゃいませ!
https://www.youtube.com/playlist?list=PLFdiFVi-V6qMuHN2t_J-MQS2xfNAg2e4F
それでは皆さんの前でレヴューの幕が上がる前に冒頭の問いをもう一度。
あなたは人生で最も幸せだった瞬間を思い出せますか?
その瞬間に戻りたいと思いますか? その瞬間の記憶を糧に今を生きますか?